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捨てがたき人々

2014.06.02 公開 ポスト

映画「捨てがたき人々」完成記念対談

大森南朋×三輪ひとみ「ハードで、追い詰められて、引きずって……衝撃だった撮影の日々」大森南朋×三輪ひとみ


——映画では人間の欲望がむき出しになっているが、自身がもっとも強い欲は?

大森:働き続けていると休みがほしくなりますし、休みが続くと、「あれっ、最近セリフ覚えてないな」って、仕事が無性にしたくなりますし。そうやってずっと生きていくんだろうなって、なかば諦めてます (笑)。まあ強いて言えば仕事欲ですかね。
三輪:私はもう、食欲。これに尽きますね。とりあえず美味しいものを食べとけば機嫌がよくなるという噂です(笑)。撮影中も五島牛とか向こうの美味しいものをいただいて、パワーを養っていました。
 

——映画のテーマの一つである「生きていくことの幸せ」とは?

大森:深いですねぇ……(苦笑)。
三輪:難しいですけれど……笑っているときですね。どんなときも笑っていれば幸せを感じられると思っています。
大森:笑顔って伝染しますしね。じゃあ僕は、生きているだけで幸せです。この映画ではいきなり「生きるのに飽きちゃったな…」って言ってますけど、逆ですよ、心理としては。きっとね、大病を患ったときにはじめて普通に健康でいられること、生きている幸せに気づくんじゃないかと思います。

——「幻冬舎plus」読者にメッセージ

大森:結構ヘビーな内容なんですが、ぜひたまにはこういう映画にも劇場に足を運んでいただいて、挑戦するつもりで観ていただけたらと思います。
三輪:本当に気合いを入れないと観れない内容ですよね。
大森:とはいえ、気軽に足を運んでいただけたら、と。
三輪:見終わったあとに、「なんだろう、これ?」っていう感覚が残るんじゃないかと思います。
大森:見てくださったみなさんがどんなリアクションをしてくださるのか楽しみにしています。

●映画『捨てがたき人々』作品情報
『捨てがたき人々』
6月7(土)テアトル新宿ほか全国順次ロードショー
第26回東京国際映画祭コンペティション正式出品
第38回香港国際映画祭Global Vision部門正式出品
出演:大森南朋 三輪ひとみ 内田慈 美保純 滝藤賢一 田口トモロヲ
原作:ジョージ秋山「捨てがたき人々」(幻冬舎文庫)
監督:榊英雄 脚本:秋山命
音楽:榊いずみ/撮影:宮川幸三/美術:井上心平/照明:木村明生/録音:永口靖/
編集:清野英樹/助監督:山口雄也/制作担当:刈谷真
主題歌:「蜘蛛の糸」榊いずみ
制作プロダクション:ファミリーツリー 配給・宣伝:アークエンタテインメント
製作:ファミリーツリー/P-ARTS/アークエンタテインメント/幻冬舎
2012年/日本/カラー/HD/5.1ch/123分/R18+
©2012「捨てがたき人々」製作委員会
映画「捨てがたき人々」公式サイトはこちら

 

●初日舞台挨拶情報

[テアトル新宿(東京)]
6月7日(土) 10:30の回の上映後
※登壇予定……大森南朋さん、三輪ひとみさん、榊英雄監督
テアトル新宿公式サイト

[センチュリーシネマ(名古屋)]
6月14日(土) 10:30の回の上映後
※登壇予定……大森南朋さん、榊英雄監督
センチュリーシネマ公式サイト

[テアトル梅田(大阪)]
6月15日(日) 10:15の回の上映後
        12:50の回の上映前
※登壇予定……大森南朋さん、榊英雄監督
テアトル梅田公式サイト

[京都シネマ ※2回実施]
6月15日(日) 13:50の回の上映後
        16:50の回の上映前
※登壇予定……大森南朋、榊英雄監督
京都シネマ公式サイト

関連書籍

ジョージ秋山『捨てがたき人々 完結上下巻セット【電子版限定】』

男女の業を鋭く抉り、映画化もされた傑作マンガ『捨てがたき人々』上下巻が電子版限定で、合本になって登場!
※本書は、『捨てがたき人々(上)』『捨てがたき人々(下)』を1冊にまとめた電子書籍限定の合本版です。

■『捨てがたき人々(上)』
「なんだか生きてんの飽きちゃったなあ」。職を失い、生まれ故郷に帰ってきた狸穴勇介。不細工で、金も仕事も夢もなく、考えるのはセックスのことばかり。心の荒野を彷徨っていたある時、勇介は微笑みの宗教「神我の湖」に傾倒する京子と出逢い、執拗なストーキングの末にレイプする。二人は互いに嫌悪し合いながらも離れることができずに姦通を繰り返すようになるが……。

■『捨てがたき人々(下)』
周囲の猛烈な反対を押し切って、妊娠を機に夫婦になった勇介と京子。しかし息子が誕生しても、勇介の心は孤立したまま彷徨い続ける。叔母との情事、生き別れの母との再会と、その母の夫殺しの過去。息子との断絶、爆発する暴力衝動……そんな時、勇介の前に一人の女が現れる。彼は安息の時を得られるのか? 愛を信じられない男と愛を信じる女――人間の業を抉る超問題作、ここに完結!

→ジョージ秋山先生のその他の作品を見る
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捨てがたき人々

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大森南朋×三輪ひとみ

<大森南朋>
1972年、東京都出身。市川準演出のCM出演をきっかけに、本格的に俳優活動を開始する。廣木隆一監督『ヴァイブレータ』(2003)でヨコハマ映画祭の助演男優賞を受賞。同作のほか、『赤目四十八瀧心中未遂』(2003)、『アイデン&ティティ』(2003)の演技と合わせ、キネマ旬報日本映画助演男優賞に輝いた。テレビドラマ「ハゲタカ」(2007)で主演を務め、エランドール新人賞を受賞するなど高い評価を得る。

<三輪ひとみ>
1978年12月18日神奈川県生まれ。女優デビュー作となった映画「D坂の殺人事件」(97)では小林少年役を演じる。以降、TVドラマ「ねらわれた学園」などに出演。99年「発狂する唇」に主演したのを皮切りに、「呪怨」(99)や「生霊 IKISUDAMA」(01)といったホラー映画で活躍するほか、特撮ドラマでもバイプレイヤーとして存在感を発揮する。

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