重責を担って独り荒野を歩く無頼化女子
この国で女性が指導的地位に就く場合、仕事も家庭も両方完璧なスーパーガールになれたらいいが、現実は厳しい。もしかしたら、メディアがあまり見ようとしないだけで、粛々とすごい仕事をこなしている女性たちの多数派は、冥府魔道に至った無頼化女子かもしれない。この国の「女性活用」は、表向き魅力的なスーパーガールでコーティングしているが、それはほんの氷山の一角であり、実質的に重責を担っているのは三度笠を被って独り荒野を歩く無頼化女子……という筆者の見立ては、果たして正しいだろうか。
できれば、この予想は外れてほしい。なぜなら、今なお無頼化女子に世間は厳しいからだ。たとえば、仕事一筋でプライベートをすべて犠牲にし、働きマンとして花束をもらって定年退職し、「おひとりさま」道を邁進するような先達に、果たして後進の女子たちは憧れの念を抱けるであろうか……。それぐらいなら、恋に仕事に自己実現に一生懸命なスーパーガールのほうが、よほど夢がある。何より、スーパーガールが多数出てくれなければ、今後この国の女子たちの茨の道は、舗装されて行かないというジレンマもある……。あり得ない現実と、あってほしい夢と、いったいどちらを選ぶべきなのだろうか。
というわけで、今なお根強い「スーパーガールにおまかせ」な期待は、アリか、ナシか……!? よろしくお願いします! そして、おつきあいいただいた読者のみなさま、どうもありがとうございました!
ヒビコレセーフ! ヒビコレアウト?
それっていいの? 正しい? 幸せになれる? 大丈夫―――!? どう判断していいのかわからない、日本の難問、日々の課題。気鋭の社会学者が予断を排してわけいります!