じゃ、ココからどうやってメールを続けるかというと、お礼メールに少し細工をするの。具体的に言うと、「どうでもいい内容(餌)」を付けるのがポイント。
例えば、
「今日はありがとうございました。楽しかったです! また一緒に飲みに行きましょう♪ 今、帰にコンビニ寄ってるところで、焼きオニギリにしようか梅干しにしようか、迷い中……(絵文字)」
「今日はありがとうございました! また飲みましょうね。あ、今まだ帰り道なんですが、目の前に散歩してる犬が飼い主そっくりな顔したパグでビックリ!(絵文字)」
とかね。ガチガチの社交辞令メールがいい感じにほぐれて相手が軽く返信しやすくなるでしょ? これが〝エサ〟よ。あなたがこのメールを逆に男からされたらどうかしら。ついツッコミの返信をしてしまわない? 「さっき食べたのに、まだお腹空いてるんですか?(笑)」ってね。
これに何の意味があるのかっていうと、ちゃんとあります。これは、相手の警戒心を説く作業なワケ。
アタシ達の目的は、男からメールの返信を貰い、そこから仲良くなること。こういう風にハードルを下げて食い付きやすいエサを添え、他の女のお礼メールとの差をつける。こうしておけば、後々メールのやり取りがしやすくなるの。
それと、メールをする時は、「?」のついた質問メールはしちゃダメ! 特に、1回目のデートに繋げようとする場合は余計にね。相手に返信して欲しければ、質問せずに返信させる方向に持っていくのよ。現役を退いたとはいえ、かつては“出会い系の神”と唄われ、何百人の男との初回デートにこぎつけたアタシが言ってるんだから間違いないわ。
<メールで満腹感を味あわせない>
逆に一番やってはいけないのは、メールで盛り上げようとすること。
女は、電話でもメールでも好きな彼とは永遠にしていたいじゃない? だけど男の場合、メールが得意な人ばかりではないし、「おはよう」「おやすみ」みたいなこまめなメールは面倒だと思ってる人もいる。メールで会話をしちゃうと、どこで終わっていいのか解らないし、途中で返信が面倒臭くなるものよ。
これをしちゃうと、1回目のデートの前に“オナカ一杯になっちゃう”ので、男からしたら会いたいと思われなくなるので要注意。
「返信が来るってことは……ひゃだっ! アタシに脈アリ!?」と、“前のめり”に勘違いして調子に乗って永遠に“前のめりメール”することになるわけ。
シクジリーナは、メールでの会話を続けようと思っちゃダメ。そして長文メールは送らない。“最高50字まで”になさい。
そして、どれだけ盛り上がってても“返信は3回まで”。引き際は大切よ。シンデレラだって、あの場で引かなければ1発ヤラれて終わりだったハズ。
で、3回目のメールは自分からサラっと切り上げるの。「あ、ちょっと今から出ちゃうから、また連絡するね♪」って終わらせる。となると、一番盛り上がってる時に切り上げられたから、「俺を放り出して、どこ行くんだろ?」って彼は気にしだすワケ。
どうせアンタ達の頭ん中ってこうなってんじゃないの?
「ひゃだっ! すぐに返信がきたわ。アタシがメールを送って10分もしない間に返事がきたということは、気があるってことよね。これって脈アリ!? アタシ、誘われてるわ。“また”っ書いてるけど、“また”っていつ? 彼、草食系って言ってたし、この場合……アタシから誘うべきかしら?」
これはシクジリーナの思考回路よ。吐血するくらい散々考えたあげく、向こうから誘われてもいないのに「今週末の金曜日空いてますか?」と先走った失敗だけはしないコト!
初めのうちは、彼にメールする時に“朝、昼、夜と別々な時間帯にメール”をして、どの時間のメールが一番返信率が高いか、どの時間のメールが一番乗ってくるかをキチンと調査しておいた方がいいわよ。たとえ同じ話題でも、盛り上がり率に大きく差が出るからね。
気に入った彼と知り合ったのに、デートもできずにメールでしくじるなんてもったいないことはしちゃダメよ!失敗続きのシクジリーナは、常にエサを意識してライトなメールを心がけること。
<お知らせ>
白鳥JAY子さんの最新刊『貴女、またしくじるつもり? いつまでたっても「成就しない女子たちへ』(1200円)が11月27日に発売いたします!
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