性的な適齢期が20歳ずれてきた
植島 最近、若い女の子よりも30代から40代の女性のほうが魅力的になってきてると思う。AKBみたいなのはあるけれど、あれはイロモノだから。普通に女性として見るんだったら、やっぱり30代から40代の女性っていうのは、人生でもっとも魅力的な時期になってきてる。
湯山 セックスレスの現状をどのメディアよりも詳しく追い、性感マッサージなどの現実的な対処法を説いたりしている『婦人公論』の好調な売れ行きですからね。熟女ブームのデータ的な裏付けは、コンビニの棚ですよ。コンビニの棚にエロ本が、昔は、クリームレモン系だったんだけど、いまはそこのほとんどが熟女ものですよ。あそこって競争社会だから、売れてるものがあるわけ。そこでも熟女。
植島 需要があるっていうことだね。
湯山 AVもね、昔は変態扱いされた50歳、60歳の女優ものが普通にありますよね。マーケットがそれを言ってるっていうことは、みなさんそういうふうになったんじゃないですかね。
植島 20歳ぐらい性的適齢期が後ろにずれてる。
湯山 そうそう。
植島 昔は10代後半から20代半ばぐらいまでが適齢期って言われたのが、いま、30代後半から40代前半ぐらいが適齢期。それは素晴らしくいいことだけど、ただ子どもを産みたいとかあると、ちょっとむずかしい。
湯山 子作りのセックスを考えると、ですね。結婚のパートナーをじっくり選びたいとなると、どうしても時期を逃してしまう。婚姻制度前提の出産、子育てだとどう考えても、少子化は避けられない。もっと選択肢を増やさないと。少子化を憂えるんだったら、やっぱり緩やかに、シングルマザーで婚姻制度を選びたい人は選べばいいし、そうじゃなければってことだけど、全然そこ行かないものね。
植島 そういう多様性っていうかね。
湯山 多様性ないね。
植島 ないからね。いや、でも、お互いに何か似たような本書きましたね(笑)。
湯山 担当編集者が一緒だからね。竹村さんがそういう人なんだよ。