今でも、黒板五郎の幻影を見かけることがある。
テレビも映画も元気な過剰で過激なあの時代を、苛烈に駆け抜けた。
そして、今、思うことは――。
抱腹絶倒、波瀾万丈、そして泣ける。どこまでも人間臭い漢の、痛快無比な自伝。
ニッポン放送から独立した「倉本聰」は、「速く! 安く! うまく!」を武器に、テレビ界・映画界に乗り込んだ。
大河ドラマ「勝海舟」に端を発したNHK出禁事件、応えられなかった石原裕次郎、最期の依頼、田中絹代さんの切ない葬儀、高倉健さんと「ディア・ハンター」観賞弾丸ニューヨーク旅行、富良野への移住と「北の国から」の誕生、「やすらぎの郷」がテレビ界に投じたもの、そして、先に逝ってしまった数々の盟友たち……。
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