JU そうですね、レコーディングのときは特にそうしています。でもライブでは結局、気持ちが入っちゃうんですけれど(笑)。
私、サラ・ヴォーンが大好きなんです。ビリー・ホリディは感情が入り過ぎて内容がわからなくなるし、エラ・フィッツジェラルドはどこか正確すぎて優等生っぽい気がして。あるとき、なんでサラ・ヴォーンがこんなに好きなのかを考えたら、すごく幸せな曲も傷ついた感情も、「だって人生だもん。こういうこともあるでしょ」って、一歩引いたところで、ひとつの物語として歌っているから好きなんだって気づいたんです。曲を聴く人それぞれが抱く、想いの代弁者的存在。そのスタンスに共感するんです。
小路 なるほど、納得!でもライブはやっぱり、自分のこととして歌っちゃうよね。僕もミュージシャン目指していたから、よくわかる(笑)。
JU そうなんですよ!ライブは目の前のお客さんとの“気”の受け取り合いだから、「私のことじゃありません」って歌っても伝わらないんですよね、感情こめないと。だからライブはやみつきになるのかも。
小路 それに比べたら作家は孤独ですよ…(ため息)。ずーっと机の前に座って、ずーっとひとりで書いてる。もちろん、感想のお手紙が届くとすっごいテンション上がりますが、基本的にはひとり。寂しいもんです。
特別企画
- バックナンバー
-
- 冨川秀安のこと
- 橋本マナミの自宅で撮影!身体の細部までを...
- 【2日分を特別公開】内田篤人選手が毎日あ...
- 『妄想娘、東大をめざす!』のLINEスタ...
- 成嶋早穂さん「前田家の食卓。~食べて体を...
- 桜木紫乃著『それを愛とは呼ばず』書店員さ...
- 宮根誠司の驚愕の肉体!
- 小路幸也さん『旅者の歌』スペシャルイベン...
- 話題の"氷水"に幻冬舎社長・見城徹が挑戦...
- 第2回リベラルはなぜ力を失ったのか
- 第1回弱者は「無垢で清らか」でないといけ...
- 『へぐりさんちは猫の家』が出版されるまで...
- 伊岡瞬さんの新刊『もしも俺たちが天使なら...
- 仕事論の傑作!『調理場という戦場』がアツ...
- 『お嬢さんはつらいよ!』試し読み
- 『ぼくたちの家族』予告編&解説公開
- 早見和真『ぼくたちの家族』試し読み
- 雫井脩介 『ビター・ブラッド』豪華試し読...
- 『ダンナ様はFBI』がドラマになりました...
- 『終電ごはん』DVD発売記念佐久間宣行×...
- もっと見る