4月某日
本日は、昨年10月に亡くなった山本文緒さんを偲ぶ会に出かける。
週に3回も電車に乗るなんて……どうしたことだ……恐ろしい……! と思いつつ、まだ痛む膝をかばいながらたどり着く。
案内状を受け取ったときから薄々気付いてはいたけれど、会場は、自分が26年と11ヵ月前に結婚式披露宴をした(のに1年で別居し3年で離婚した)場所だった。
哀しいのに、なんだか可笑しくて、コロナ禍でなかなか会えずにいた人たちと「お久しぶりです!」など顔を見て話しができたことが嬉しくて、だけどやっぱり悲しくて、林真理子→村山由佳→角田光代→唯川恵という迫力のネームバリューな方々の挨拶がまたしみじみ切なくも温かく、そうして結局のところ「人ってみんな死ぬんだよな」というあたり前のことを、ゆっくり実感する。
最近、この感覚が徐々に確かになってきた。
もちろん、近しい人が亡くなれば悲しいし寂しい。人じゃなくても犬猫だって心が引き裂かれるくらい悲しい。いろいろな感情がわいてきて、いろいろな気持ちでグルグルになって、でも、まぁ死ぬよねと思うように、思えるようになってきた。それが良いとか悪いとかでもなくて、そういうもんなんだな、と受け入れられるようになったというだけのことなんだけど、こんなふうに感じる日が来ることも、数年前には想像できなかった。それはきっと、父(通称パパリン)が亡くなってからなんだろうなぁ。
終了後、同業の3人で飲茶を食べて、練馬に流れて「軽く飲みましょうね」と言っていたのに気が付けばチューハイ(¥280!)をどんどん飲んでしまった。
安酒場(大好き!)の大きめのグラスに、よくあるチェーン店なら多くても下から3センチくらいまでしか入れない、しかも正体のわからない焼酎を7センチくらいまで景気よく入れてくれるので、瓶で提供される炭酸が全然減らず、「中だけおかわりください!」と言っているうちに今度は炭酸が足りなくなるという、エンドレスのん兵衛モードに突入し、久々に「ちょっとどうやって帰ってきたのかよく覚えてない」という朝を迎えた。
携帯も財布もあった(すぐ確認した!)し、転んだりもしていなかったけど、いやもうちょっとほんとに、気をつけないと! と反省する。
<最近の読書>@春の下読み祭継続中
『おとしより パリジェンヌが旅した懐かしい日本』(イザベル・ボワノ著トリコル・パリ訳/パイ・インターナショナル¥1600)……フランス人イラストレーターの著者が、日本に旅した際に目にしたお年寄りたちの姿を描いたイラストエッセイ。電車内や古い喫茶店、お祭り、骨董市や商店街。旅行記にもなっていて、そうかそんなふうに見えるのか、という面白さも。あとイラストの構図とタッチがじわじわ良い。ページを捲るにつれてどんどん「いいなぁ」が増してく! いい本だった!!
『メイクがなんとなく変なので 友達の美容部員にコツを全部聞いてみた』(吉川景都・BAパンダ著/ダイヤモンド社¥1350)……メイクというものを、ほぼしなくなり、マスクありがとう! と思っているコスメとは縁遠い身なのに、っていうかむしろ、そんな私だから? 興味を引かれて読んだら目からウロコがボロボロ落ちた。目にそんなにウロコないだろ! ってくらい落ちた。イラストエッセイなので分かりやすいし。そうなのよなー、美容本もこれぐらいの気軽さがあると良いのよなー。あ、まさにこれも「与作本」です。
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結局だらしな日記
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