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南極調理隊タテヤの越冬日記

2015.01.15 公開 ポスト

第22回

第56次隊が到着! 皆様また会う日まで。竪谷博

 皆様こんにちは。第55次日本南極地域観測隊・調理隊員のタテヤです。昭和基地よりお届けしてきた南極日記も、22回目を迎える今回で最終回! ということで今回はちょっと特大号です。別にいいのに……という方、どうぞ我慢してお読みくださいwww。

 ではでは、まずアデリーペンギンが集まって子育てをするルッカリー(集団営巣地)に行ったときの話から。

 11月13日。ペンギンはこの時期になると、それぞれの決まった?場所に行き、1~2個の卵を夫婦で大切に温めます。鮭が生まれた川に戻るように、ペンギンも生まれたところで巣をつくるのかな~?と思いました。


 仲良く順番に卵を温めています(^^)。


 卵の向きを変えたりも(^^)。


 すぐそばにある岩の上では、トウゾクカモメが卵やひなを狙っています!


 親鳥の巣から転がり落ちたと思われる卵。残念な結果にならなければよいのですが……。我々観測隊は、手を付けてはいけないのです。


 親ペンギンは周りにも目を光らせて、常に警戒しなければいけません。


 ペンギン達は卵を温めている間は何も食べないようなのですが、喉が渇くのかお腹がすくのか、急に立ち上がって走り出し、雪を食べにいくときがあります。


 こちらのペンギンは今から雪を食べにいくようです。


 斜面を駆け下りていきます。


 ペンギンの足の裏には滑り止めが付いているので、思っているより滑りません(^^)。


 雪をくわえたら上を向いて一気にごっくん!


 お気に入りのペンギン同士が求愛行動をしている姿も見られます。


 すごい数ですね! 大きいルッカリーでは、3000羽ぐらいいるところもあります!!


 野鳥の会のように数えますwww。


 毎年決まったルッカリーに行き、ペンギンの数を調査するのも、観測隊の仕事です。

 

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南極調理隊タテヤの越冬日記

南極ではどんな暮らしをしているの? 何を食べてるの? 第55次南極観測隊・調理担当隊員タテヤが、昭和基地での日々をレポートします。

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竪谷博

1972年、東京都生まれ。日本料理店での修業を経て、居酒屋・風神亭チェーンの料理人として腕をふるう。41歳で一念発起し、第55次南極観測隊の調理担当として、2013年12月、昭和基地に赴任。ただ1人の調理担当隊員として、第55次南極観測隊越冬隊24名の活動を支え、15年3月に帰国。同年7月には東京都杉並区に居酒屋「西荻窪じんから」をオープン、居酒屋激戦区の西荻窪で多くの人に愛される人気店になる。47歳で再び一念発起し、第61次南極観測隊越冬隊の調理担当として、19年12月、昭和基地に赴任。越冬隊30名の活動を支えている。

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