◆自分のための活動が結果的に人のためにもなる
pha 基本はいろんな人に会うことが大事だなと思います。ニートでも人との繋がりがあれば孤立しない。いろんな人に会っていると「実家で人が足りないから手伝わないか」とか、そういう話があるんですよ。それで、ニートというかパチプロだったけどいきなり鹿児島に行って酒蔵で働き始めた友だちがいたり。そういう人づてが大事なんじゃないかなと思いますね。あと、やっぱりスキルを身につけてると脱出しやすいというか、出やすいのもありますね。ニートだけど、フリーランス的に仕事をするとか。
堀川 やっぱりIT系の知識とかそういうのですかね。
pha そうですね。IT系の知識とかもいいと思いますね。HTMLが書けるとかプログラミングできるとか、文章書けるとか絵が描けるとか、なんでもいんですけど。
堀川 クラウドソーシングとかも普及してますしね。たとえばタイとかに住んで、クラウドソーシングで仕事したら、わりといい感じで暮らせるんじゃないかなと思ったり。
pha そうですね。だから何かスキルがあったらいいし、クラウドソーソングとか、ネットのおかげで場所にとらわれずに仕事をしたりもある程度できるようになりましたしね。そういうのを活用していったらいろいろできる時代になってると思いますね。
堀川 あとはやっぱり売り込みも多少必要だと思うんですけどね。自分で発信してると、広がっていくかな、と。スルー力を身につけつつ、恐れずに発信し続けると、目に留まりやすくなりますからね。
pha 発信し続けて、変なのが来たらスルーしてみたいな。そこはスキルが必要なのかな。だから、やっぱり意識の持ち方をネット以前と変えなければいけないかもしれないですね。誰かに悪口言われても気にしなくていいとか、全然知らない暇な人が言ってるだけだから、みたいな。
堀川 phaさんのあのブログは、誰かに何かを伝えたいっていうものなんですか? それとも自分のためなんですか?
pha わりと自分のためで、自分の考えをまとめるみたいな感じで書いてるのもあります。でも、結果的にそれが誰かの役にも立つかなみたいな感じですね。
堀川 いいですよね。自分のためというか、そういう活動をしてて、結果的に人のためにもなるのは理想的だなと思って。
pha 研究とかもそうじゃないですか?
堀川 たぶんそうですね。ところで、phaさんてどんな本をお読みになるんですか?哲学的な本とか?
pha いえ、哲学関係はそんなに読んでません。社会学とかの方が読んでる感じがありますね。逆にあんまり読んでないので、不勉強な感じがばれるかも。知識を生活に取り入れたいみたいな、そういう感じかな。今回の本も知識をベースに、どんなふうに生きるのかみたいなのを書きたくて書いた感じですね。
堀川 原則ずっと寝てたいっていうのがおもしろくて。
pha 寝てたいですよね。それを言っちゃいけないみたいなのがあるけど、言っていいと思うんですよね。別に自然な感情だし。それだけじゃだめだろうっていうのはそうなんですけど、でもそれは自然な感情だっていうのは、そういう部分が人間にはあるっていうのは言っていいと思うので。寝てたいですよね。
堀川 やりたいことだけをやるって、意外に人間にあってるなと。その方がうまくいくかもしれないですよね。長い目で見たときに。
pha そうですよね。無理しすぎないで。
堀川 それからちょっと聞きたかったんですけど、こういう活動をされてると、わりと講演の依頼とか来るんじゃないですか?
pha いえ、そんなに来ません。もし来ても、あまり講演とかは得意じゃないので。
堀川 ですよね。あまり講演をやられてる感じがしないから。それで、今回お目にかかれるっていうので、「え、そんなレアな」みたいな(笑)。
pha 対談とかならわりといいんですけど、講演って本当に一人でしゃべらなきゃいけないじゃないですか。そういうのは苦手な感じがありますね。体力がなくて、1時間ぐらいするとわりとバテちゃうし。
堀川 今日は大丈夫ですか?
pha 今日も50分ぐらい経ったあたりで、エネルギーなくなったなっていう感じで、10分か20分ボーっとしてました(笑)。いまお菓子とか食べてまたちょっと復活してきたので。
堀川 僕も最近しゃべるとすごく疲れて、そのあとの1日がもうダメなんですよ。朝とかしゃべることがあると、1日ぐったりして。phaさん、今日はこれからもう1本取材なんでしょ。大丈夫ですか。
pha 大丈夫です。
堀川 大変ですね。ニートとは思えない(笑)。めっちゃ働いてますよ。
pha いつもそうではないので、たぶん1カ月に1度ぐらい。昨日とかは寝てました(笑)。
堀川 ハハハ、今日はありがとうございました。
pha ありがとうございました。