古(いにしえ)より、「生活の知恵」は、「運気アップの方法」そのものでした。季節の花を愛でる、旬を美味しくいただく、しきたりを大事にする…など、毎月を、楽しく&雅(みやび)に迎えれば、いつの間にか好運体質に!
四季を「見る」「聴く」「匂う」「触る」「味わう」……。
「五感」を磨けば、1年間幸運がめぐり、運だけでなく、体も、脳も、生活も、みるみる華やぎます!
ポイントは、小さな変化を敏感に感じとり、そして”楽しむ”こと。
四季の豊かな日本には、古来から、その楽しみ方のノウハウがたくさん伝わってきています。
本書は、八百万の神々のもとで毎日おつとめしている”神主さん”が、ときどき古典も紐解きながら、12か月の「開運行動」をまとめた、幸せの手引書です。
変化していく日々の中にも、「古事記」「古今和歌集」「枕草子」「源氏物語」といった古典の中にも、“運気”のヒントがいっぱい隠されているのです。
【目次】
1月 げんをかつぐ
2月 陽を朗らかに迎える
3月 浄化して清まる
4月 未来をお祝いする
5月 植物の香りでととのう
6月 五感と空間を磨く
7月 怨霊もおもてなしする
8月 納涼と手書きにいそしむ
9月 月にあやかる
10月 実りを言祝ぐ
11月 陰をあたたかく迎える
12月 丁寧に準備する
【著者のことば】
私は、現役の神職として、毎日神社でおつとめしていますが、おまいりされる方々のなかに、あきらかに「運気がいい人」をお見かけすることがあります。
彼らには共通する点があります。
どんなに忙しくても、季節の変化を見つけて、楽しんでいる――“雅(みやび)”な心の持ち主だということです。
私は、「ああ、この人は“神様と暮らしている”から、運気がいいのだな」と、合点がいくのです。
というのも、日本では、季節のなかに、自然のなかに、八百万(やおよろず)の神々がいるからです。
ここでちょっと、『枕草子』『古今和歌集』などの古典を紐解いてみましょう。すると、当時の人たちは、私たちよりもずっと「神様と仲良く暮らす方法」を知っていたことがわかります。
そして、「遊び心」を忘れていなかったことも。
神様たちを喜ばせるセンスのことを、「宮び=雅」と呼ぶのです!
雅に生活するために、さっそく何をしたらいいでしょうか?
それは、季節に「五感」を開いて、最大に味わい、生活に取り込むこと。
そんなにシンプルで簡単なこと!?と思うかもしれません。しかし、いざ実践してみれば、今まで気づかなかった幸運や吉兆に気づくことができます。そして体が、脳が、華やぎはじめます。
それは、季節を味わい、楽しむことで、神様と一緒に暮らすようになり、その神様から、良い運気をもらえるようになるからです。
それだけではありません。
「神様と暮らす」ということは、実は「生活の知恵」であり、「洗練された教養」です。
五感を開いて、季節を感じる――。
これこそが、一番簡単で、一番効果の高い、「幸運な日々を手に入れる方法」であることを、ぜひ知ってください。
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